振動病と、ばね指

動画の補足です。道具を使って生じる体の不調について。そしてその対策など。

振動病対策はしておいたほうが良い

振動病とは…振動する工具を長時間連続して使うことで発症する。手指の痺れや痛み、感覚の鈍化。

民医連のページを参照

上記民医連の表3を見て驚くのが、建設業や製造業よりも従事者数がよっぽど少ないはずの林業が、患者数第二位だということ。悪路での作業がほとんどだし、主として使う道具で振動しないものはないと言っていいくらい。一応、機械に表示されている三軸合成値から、一日に機械を触れる時間(日限界振動ばく露量以下になるように決める)は決められるのだけれども…。

振動病防止対策

対策としては、連続して作業を行わない(限界振動ばく露量を上回らないようにする)ことと、適度に休息を取ること。そして、防震手袋を着用することでしょうか。

防震手袋とは、手袋の手のひら部分にクッションが入っているもの。このクッション部分が機械の振動を逃がすため、体に直接伝わる振動を軽減してくれます。値段はピンキリですが、山の中では色々なものを触るのでこの手袋も結局2ヶ月も持たずに破れる消耗品です。ですので、機械以外は触らないという人以外はそんなに高いものじゃなくてもいい気がします。

amazonより。これに似たのを使ってます。チェーンソーを使う場合は手の甲の防護もしたほうがよい。

因みに体感の振動は、多分連続する作業時間のせいだとは思いますが、

エンジン一体式の刈払機>チェーンソー>背負式刈払機

かなあ。バッテリー式のチェーンソーは使ったことないけど、あまり振動はなさそう。

本動画で紹介した、駒打ち用のドリルも、かなり振動しますので、せめてドリルを持っている側だけでも防震手袋をつけておいたほうが無難です。

そうは言っても表を見る限り、あまりそういう対策は林業の場ではやられていないのでしょうね…。想像するに、単にモラルの問題とも言えないところが根深い。

また言わずもがなですが、刈払機やチェーンソーを使うためには国が指定する特別教育を受講することが必須となっています。林業研修所やキャタピラーといった民間の会社が開催していたりしますので、間違いなく受けるようにしましょう。習うより慣れろだと結構リスキーだと思いますので…。

ばね指対策

この症状に聞き慣れない人もいるかもしれませんが、林業の業界では多いとかなんとか。指の関節に何かが引っかかったようになって、カクカクなります、起床直後に一番症状が重い。手を握り込めなかったりします。日中は症状が軽くなるので、軽度のバネ指だとそこまで仕事に支障はないです。作業中に一番力を入れがちな指関節、人差し指や中指(医学的には示指と中指(ちゅうし))が特にバネ指になりがち。

本整形外科学会のこちらのサイトが詳しい

要は指の腱鞘炎です。山ではそれなりの重量のある機械を持つことが多いです。その時、手から離さないように無意識に結構強く握り込んでいます。さらにその状態を長く続けると間違いなくばね指になります。職業病ですね…。対処法としては、長時間の作業は避ける、適度に休息を取る、適当な時間で作業を交代する、などでしょうか。

私の場合、強く握り込んでいるのが良くないと思い、刈払機なんかはなるべく軽く握るようにはしているのですが劇的に効果があるようには思えません(少しは緩和されているような気はしなくもない)。やはり長時間の作業が症状の主な原因のようです。

症状自体を避けるのはなかなか難しいこともあるかもしれません。発想を変えて、重症化を防ぐための措置を講じていく方が現実的かも…。

投稿者: 耶馬渓森のせわびと

大分県の耶馬渓でしいたけ作ったりしてます。宜しくお願いします。

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